人生の転機となった派遣の仕事

派遣の仕事が人生の大きな転機になったことがあります。今、思い返してみても、その時にお世話になった職場の人たちや、派遣会社の担当者の人に感謝したいと思います。その派遣の仕事は約半年で修了しましたが、これからの自分の職業人生を方向づける仕事でした。 

労働条件は悪くなかったと思います。基本的に月1回だけ、土曜出勤がありましたが、あとは完全週休二日制でした。私は派遣だったので、社員の人たちよりも勤務時間も短く、6時間半くらいだったと思います。それでも、時給も割と良いほうでしたので、一か月のお給料はそこそこ良かったと思っています。忙しいときは残業することもありました。残業すると割り増しになるので、その頃の私はよく夕食に、近所の回転寿司店に行っていました。今、考えてもあの時ほど、お寿司を食べたことはなかったと思います。残業代でごちそうを食べていました。

私は事務職で配属になりました。職場の人たちも、サバサバとしていましたが、男性も女性もある意味、男前な人たちばかりでした。みなさんの仕事に対しての姿勢が素晴らしかったと感じていました。

私は派遣なので、割と早めに上がらせてもらうことが多かったのですが、社員の人たちは毎日遅くまで残業をしていました。みなさんがこの仕事が好きなんだなという、熱意が伝わってきました。それほど大きな会社ではなかったのですが、アットホームな感じで、働きやすい環境でした。

忘年会にも参加させていただきました。短い期間であったにも関わらず、職場のみなさんのおかげで、楽しませていただきました。

時給が良い分、仕事もハードでしたが、職場のみなさんの一生懸命に仕事をしている姿を見て、私もなるべく協力しようという気持ちになりました。

新入社員の人が入ってきました。その人から、私は大切なことを学びました。それは、「好きなことはあきらめないで続ける」ということでした。それまでの私は、ひょっとしたら自分の夢や目標が見つからず、もしくはあっても自信が持てずにいたのかもしれませんでした。私は、「目からうろこ」が落ちたような気持ちになりました。この一言で、私の人生が大きく変わる決断や、意思を決定づけたのかもしれません。

半年後、期間満了でこの派遣の仕事は終了しました。毎日が忙しく、あっという間の半年でした。

その後、派遣会社の担当者から失業給付がすぐにもらえるようにと、社長に頼みこんで、期間を延長してもらったことを聞きました。そのおかげで、私はすぐに失業給付をもらうことができました。当時は半年以上雇用保険をかけていれば、失業給付の対象になっていました。私は失業給付をもらいながら、そのまま職業訓練校へ通うことになりました。そこで3ヶ月、前から興味のあった、インテリアの勉強をすることができました。

この職場での経験や、職業訓練校での勉強が、自分のスキルアップに繋がり、現在進んでいる道に繋がってきています。

ひょっとしたら、自分一人では何もできないかもしれません。しかし、私はいろんな人に助けられて、また、いろいろな影響を受けて、現在の道に進んでいることができていることに感謝しています。

現在にいたる道の原点が、この派遣の仕事だったと思います。もし、この派遣の仕事が半年よりも早く終了していれば、職業訓練校へは通うこともなく、今とは違った道を歩んでいたのかもしれません。

私は、人とのご縁とタイミングはいつも不思議なものだな、と感じています。そして、これからもいろいろな人とのご縁を大切に、進むべき道に進んでいきたいと思っています。時々、あの時に言われた言葉を思い出し、今後も「好きなことを続ける」ことを基本にいろいろなことをやっていきたいと思っています。